より粘れるカットマンになるためのラケット
カットマンを比喩する表現で「蝶のように舞い、蜂のように刺す」という表現が使われます。しかしカット技術が安定していないと蝶のように舞えませんし、そもそも蜂のように刺す攻撃を披露できる前に負けてしまいますよね。「守備をまず安定させてから攻撃を!」「カットマンは粘ってこそ真価を発揮する!」と考えている方に今回は守備型カットマンに相性の良いラケットをご紹介しようと思います。
守備重視ラケットを選ぶポイントは?
①ブレードの大きめのラケットを選ぶ
ラケットの面はブレードと呼ばれる名称があり、そのブレードにさらにスイートスポットと呼ばれるラケットのストライクゾーンが存在します。このスイートスポットで打球する事によりどこに当たっても同じ感覚で打球する事が可能なので一打ごとに無駄な神経を使う事なくプレーできるので安心感を持ってプレーでき、その安心感が安定したプレーを生み出してくれます。ブレードが大きなラケットの多くはスイートスポットも大きく設計されていますので選ぶ際のポイントになります。
②勝手に飛びすぎない
カットプレーにおいて大事な要素の一つが自分の力以上に勝手にラケットがボールを飛ばさない事です。カットの安定条件としてはボールの強弱を自分でつけるコントロール性能が大事になります。この力加減もラケットに振り回されてしまい一打ごとに大きく変化してしまうとプレー中に無駄な神経を使う事になりカットに専念できなくなってしまうので注意が必要です。
大きなポイントとしては上記2点が考えられます。ポイントを抑えたラケットをご紹介していきます。性能値はメーカーHPより記載しておりますので各メーカーでの基準になります。
インナーシールドレイヤーZLF
インナーシールドレイヤーZLF(バタフライ)
ブレードサイズ166×155㎜ 反発特性5.5 振動特性4.9
バタフライから発売されているZLファイバーを搭載した守備様ラケットでボールを掴む感覚が特徴のラケット。反発特性と振動特性の数値が低く、自分の力で飛ばせるのも魅力の一つです。ラケットの重量も比較的軽めの個体が多いのでカットのスイングスピードも上がり切るカットもやりやすいです。ツッツキなどの台上技術時にもコントロールの良さが際立ち安定するので初級者~上級者まで幅広いユーザーの方におすすめのラケットです。
松下浩二ディフェンシブ
松下浩二ディフェンシブ(VICTAS)
ブレードサイズ165×155㎜
元日本代表で当時世界NO1カットマンとして活躍されていた松下浩二氏(現ヤマト卓球社長)が開発に携わった太鼓判を押せるラケットです。シリーズの中で最も守備に特化したラケットです。ラケットに当たればカットが入るような打球感で手にしっかりと響くので勝手に飛び過ぎる事はありません。ボールの振動がグリップを通して伝わってくる振動があり、また打球時にはポコポコとした打球音で相手の球威を相殺するような感覚があります。その際に打球した球はゆっくりと相手コートに収まってくれるので、まさにカット重視スタイルにはピッタリです。またシリーズ物なのでレベルやプレースタイルに応じてラケット変更がしやすいのも嬉しいポイントです。
デフプレイセンゾー
デフプレイセンゾ―(ドニック)
ブレードサイズ157×164㎜ スピード5 コントロール10
ドニックから発売されているカット用ラケットでグリップが空洞になっていて重量が軽く振り抜きやすい設計になっています。また重めのラバーと組み合わせても重量が気にならないのも特徴の一つです。カットの切れ味、ツッツキの切れ味はピカイチで、弾みが弱いとはいえ表面が硬めの木材を使用している事もあり攻撃技術もやりやすい万能ラケットです。トップ選手の多くも使用していますが使いやすさですと初級者の方にも十分おすすめできる1本です。
和の極-碧-
和の極-碧-(アンドロ)
ブレードサイズ167×157 スピード76 コントロール104
木材にこだわって日本屈指に家具職人の手で作られた本格派ラケット攻守のバランスが非常にいい中で特筆すべきは守備時の球速の遅さです。カットの球速が遅いので自分の体制を整える時間を稼ぐ事ができ、何本でもカットをする事ができるラケットになります。また親指を載せる部分はツッツキやカット時に握りやすくなっていて切る技術に特化していると思います。デザイン・性能共にピカイチのラケットですが守備を多めに戦術を立てる方におすすめのラケットです!
まとめ
やはりカットマンは用具に神経を使ってカットが入るか心配になっていては戦術が定まらず勝ちにくいと思います。カットはラケットに当たれば入る!という技術力と信頼できるラケット選びが大きなポイントになると思います。またレベルが上がるにつれて攻撃を多く取り入れたりとプレースタイルは様々な進化をしていくと思いますがカットの基礎を作る面でも今回紹介したラケットを使用してみてはいかがでしょうか!?
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