【比較レビュー!】ディグニクス80&64はアウター/インナーどっちに合う?
こんにちは!
たくつうスタッフの鎗田です!
以前、ディグニクス80&64が発売された直後に「ビスカリア×ディグ二クス80&64」という上級者仕様でレビューを書かせてもらいました。
もしまだ見てないという方がいらっしゃいましたら、下記ページをチェック!
このレビューをしている時に思ったのが・・・
ということで、ディグをビスカリアからすぐ剥がし、ビスカリアとの比較になりそうなラケット(ビスカリアより弾まない)を探した結果・・・
インナーフォースレイヤーALCくんに白羽の矢が立ちました。
ということで、今回は「ディグニクス80&64をインナーフォースレイヤーALCに貼ったら、ビスカリアに貼った時とどう違うのか」というテーマで書かせてもらいます!
ビスカリアとインナーフォースレイヤーALCの基本スペック
◆反発特性:11.8 ◆振動特性:10.3 ◆合板構成:木材5枚+ALC2枚(アウター) ◆ブレードサイズ:157×150mm ◆板厚:5.8mm |
◆反発特性:10.7 ◆振動特性:9.4 ◆合板構成:木材5枚+ALC2枚(インナー) ◆ブレードサイズ:157×150mm ◆板厚:6.0mm |
上記の基本スペックのうち、最も大きな違いは「アリレートカーボンのアウターかインナーか」です。
ラケットの一番表面の板のすぐ下に特殊素材が挟み込まれているのが「アウター(一般的な仕様)」で、表面の板から3番目に特殊素材が挟み込まれているのが「インナー」なわけなんですが、この微妙な違いだけで大きく打球感は変わってきます!
画像引用元:https://www.butterfly.co.jp/products/blade/inner_fiber.html
一概には言えませんが、大まかなイメージは
アウター:弾みは強くて回転はかけづらい
インナー:弾みは弱くて回転はかけやすい
※「特殊素材ラケット」というくくりの中では!
それでは実際に「インナーフォースレイヤーALC×ディグ80&64」の組み合わせを打ってみましょう!
なお今回の試打では、ビスカリアに貼っていたディグニクスを同じ接着方法でインナーフォースレイヤーALCに貼り付け、2本のラケットの重量差も1~2gでした。
なので、試打感想は「貼り合わせたラケットの違いのみで生まれた差」と理解してもらって良いと思います。
打ってみたら、全然違う・・・!
先に結論から言ってしまうと、全然ディグニクスが別物に感じられました!
そして、自分は「ビスカリア×ディグ80&64」の組み合わせの方が好きでした。
「お前、弾まないラケットが良くてインナーフォースに貼り替えたのに、何言っとんじゃい!」
とつっこまれてしまうこと必至ですが(笑)、少しだけ理由を話させてください。
まず、フォア・バックの軽打から弾みが明らかに違いました。
ビスカリアに貼っていた時は
(ディグ80)5割くらいの力でエンドライン近くまで飛ぶΣ(・□・;)
(ディグ64)ディグ80より弾んでないかい?(^o^)
という感想でしたが、
インナーフォースレイヤーALCに貼って打つと「台の中央より少し奥」くらいまでしか飛びません。
ディグ64の方が若干深めに入るかな。
ハイテンションラバー全般で考えればそれでも「弾む部類のラバー」と言えると思いますが、ビスカリアに貼っていた時の衝撃的な飛びの良さを覚えているので、勝手に物足りなく感じてしまいます。
強めにドライブを打ってみても、ビスカリアの時のような
「飛距離が出すぎて、油断するとオーバーミスしちゃう・・・」
というようなことがあまりなく、台のエンドラインくらいに安定してドライブを打つことができました。
また、アウター/インナーの違いのところで触れた「回転のかけやすさ」の違いを如実に感じることが出来ました。
特にディグ80はゴリっと回転かけられます!
ディグ80と比較するとディグ64の方が飛距離・スピード共に出しやすく感じましたが、試打相手の笹尾さん曰く
とのことです・・・
弾みの低下と同時にもう一つ驚いたのが、明らかにラバーが硬く感じたことです。
ビスカリアに貼っていた時は、ドイツ硬度で表すと
(ディグ80)44度
(ディグ64)42度
という感想でしたが、
インナーフォースレイヤーALCに貼って今回打ったところ
(ディグ80)47度
(ディグ64)44度
くらいと、かなり硬く感じられました。
そのため、ディグ80だと下回転打ちが鎗田レベルだとやや難しい(^_^;)
回転がゴリッとかかる感覚が強くなったので、持ち上げるようなドライブやループドライブは問題ないのですが、一発で下回転の球を打ち抜こうとすると、少し硬さに負けて安定感が落ちてしまう印象でした。
ビスカリアに貼ってた時は、ディグ80、高めの球は回転を無視してぶち抜けたのに・・・
逆に中~上級者であれば、硬いラバー好きな方でなければフォアでも使用に耐えそうです。
フォア・バック共に十分なインパクトが出せる上級者代表の笹尾さん曰く
とのことです。
ディグ64に関しては、薄く捉えて思い切り回転をかけにいけば相手をオーバーミスさせる球をなんとか出せるのですが、普通に打っている分にはやはり回転量が少し物足りない・・・
フォアよりはバック向けのラバーに感じました。
・弾みが低下
・回転のかけやすさ上昇
・ラバー自体がやや硬くなった
ということで、サーブ・ツッツキ・ストップなどの技術はビスカリアに貼っていた時よりも質が上がっています。
回転がかかり鋭い球が出しやすくなってます。
一方で、好印象ではなくなった技術もありました。
フリック・スマッシュなどのミート系です。
ビスカリアに貼っていた時はディグ80・64共にミート、特にスマッシュの破壊力が凄まじかったのですが、両ラバー共飛ばしづらくなってネットにかかるミスが出てしまいます。
ただ飛ばしづらくなっているだけなら良いのですが、球持ちも良くなっているため、強打すると次は球が弧線を描いてオーバーミス(^_^;)
強打時に弧線を描きすぎてしまう感覚は、カウンターの際も苦しめられました(笑)
普段通り打つと球を持ちすぎてオーバーミスしてしまうので、6割くらいの力で安定気味に入れにいくか、または球の上を捉えて水平に振り抜く意識を持つ必要があると感じました。
おそらくカウンターは慣れの問題が大きいと思われますので、「インナーフォースレイヤーALC×ディグ二クス」の打ち方に慣れればビスカリアの時のような「スピード重視のノータッチカウンター」ではなく「ゴリッと回転をかけてぶち抜く威力重視のカウンター」が出来るのではないかと思います。
ちなみに鎗田は早々に諦めました( ^ω^ )←
全体的なレビューはこんな感じになるのですが、
・ディグ80はフォアで使うにもバックで使うにも鎗田レベルでは少し硬く安定感に欠ける
・ディグ64は回転量が少し物足りないのでフォアには厳しいがバックでの使用には良い、ただ「優等生ではあるものの特徴がないラバー」に
・鎗田がドライブ以外に決め球として使うことの多いスマッシュが難しい
・カウンターが普段の自分の感覚ではオーバーミスしてしまう(慣れれば大丈夫そうだけど・・・)
以上の理由から、自分は「インナーフォースレイヤーALC×ディグ80&64」よりも「ビスカリア×ディグ80&64」の組み合わせの方が良いと感じました。
まとめ
いかがだったでしょうか?
同じALC搭載のラケットでも、ALCがアウターかインナーかでここまでディグ80&64の打球感に影響を及ぼすとは!
全体的にまとめると以下のように感じました。
・飛距離が落ち、打球感が硬くなった
・回転かける感覚が良くなったので全体的にコントロールが良くなった
・ビスカリアの時に好感触だったミート系が微妙に・・・
・ディグニクス80はフォア・バックどちらでも中~上級者の使用に耐えられそう
・ディグニクス64は優等生だが特徴のないラバーになってしまった
気になった方がいらっしゃいましたら、以下のリンクから是非ご購入をご検討くださいませ!
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今度,ブルーストームZ3でカットマンレビューしてくれませんか?2.1㎜でカットマンとして使いたいのでどんな感じなのか知りたいです!(お金貯めてから考えたいので)