【新井卓将×たくつうコラボ企画①】卓将さんの呪われた右腕とは…

こんにちは!

たくつうスタッフの本田です。
これから【新井卓将×たくつうコラボ企画】と題して、コラボ記事をいくつか投稿していく予定です!

卓将さんは、1分間で180回ラリーという世界ギネス記録など、ピンポンパフォーマーとしての一面もあれば、卓球インストラクターとして日本代表へのアドバイスをすることもある、とってもすごい方です。
その他にも、卓球の楽しみ方を普及させる講習会を開催したり、卓球クラブで生徒に指導したりと、卓球界でマルチに活躍されています。

このコラボ企画を通して、卓将さんの偉大さや考えを多くの人に知ってもらえたらなと思います!

では、さっそく、本文に移りたいと思います。

第一弾の今回は、波乱万丈な卓将さんの人生ついて記事を書かせて頂きました。
人生の転機となったという『右腕の呪い』のお話しです。

呪われてるエピソード①

――まず、「右腕が呪われている」というのはどういうことなのでしょうか

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始まりは、高校3年の夏でしたね。インターハイ出場が大学の推薦条件だったのですが、日頃のハードトレーニングがたたって、インターハイ予選直前に全く動かなくなってしまったんです。肘の骨が変形してしまって、尺骨神経が動いてしまうという病気にかかりました。

当時は、野球部になめられたくなくて、とにかく練習ばかりしていたんですよ(笑)。筋トレとかもしていましたし。それが裏目に出て、呪われてるんじゃないかと思うようになりました(笑)。

――試合には出場できたのでしょうか

仕方なく、左にラケットを持ち替えて出場しました。でも、あと1回勝てばインターハイというところで負けてしまいました。利き手ではない、しかも練習すらしたことのない方で、県のベスト8入りというのも十分すごいですけど、結果を出せなかったので大学進学は断念しました。

呪われてるエピソード②

――高校卒業後はどうされたのでしょうか

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奇跡的に、信号器材という実業団チームに入れてもらえることになりました。でも、そこでも右腕が呪われているんじゃないか、と思うようなエピソードがありました。

入社して初めての夏に、胸郭出口症候群という病気にかかってしまい、再び右腕が動かなくなってしまったんですよ。思うようにプレーできなくなって、19歳で卓球から離れることを決意しました。

会社の卓球部を辞めたばかりの当時は、やっぱり荒れましたね(笑)。

――そこから卓球とは、一旦離れたのでしょうか

いいえ。ちょうど、会社の卓球部を辞めたその年の11月に、小学校の頃の恩師が亡くなりました。その時に、自分の姿を振り返って、「このままではいけないな」と感じました。それと同時に、卓球界で生きていこう、と決心しました。

信号器材を辞めて、まずは卓球を教える側の仕事に就きましたね。

人生の転機

――卓球を教える側になってからは、右腕の呪いは解かれたのでしょうか

ある卓球場で契約社員として雇っていただけることになり、やっと軌道に乗ってきたときに、また悲劇が私を襲いました。

20歳の7月に、交通事故に遭いました。結構な大事故で、元々の事故現場に、さらに飲酒運転の車が突っ込んできました。私は事故で大けがしている人を助けようとしていたのですが、その途中で車に吹っ飛ばされました。

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その事故で、右手が不自由になってしまいました。50針くらい縫って、手術で3年間、入退院を繰り返しました。それでも、最終的にはもとに戻りませんでした。

――災難続きですね…

それでも、この交通事故が私の人生の転機でした。3回も災難が続いて、こうなったら意地でも卓球から離れてないと心の中で決意できました。入院している間はずっと卓球について考えました。そしたら、卓球についての考え方が変わっていったんです。

それが、今の活動につながっています。

今後の目標

――活動する上での、目標はあるのでしょうか

事故がきっかけで、これまでは、いわゆる型にとらわれすぎているということに気づくことができました。例えばですけど、戦型をカットマンだと決めつけてしまうと、プレーの幅が制限されてしまう。
無意識に可能性を狭めてしまっていると思うんです

そういったことをなくしていきたいですね。私は、選手にいろんなアイデアを提供して、プレーの幅を広げてあげたい。そういう活動ができたらいいなと考えています。

――ありがとうございました。

災難続きかもしれませんが、卓将さんにとっては、なくてはならない経験だったそうです。

次回は…
「卓将さんが提唱する卓球理論」について記事を書かせて頂きます!

 

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