【カットマンの戦術について】
今回はプラボールでのカットマンの戦術について書きたいと思います。
元々38㎜ボールから40㎜ボールに変更した時に『カットマンはカットで粘ってるだけでは勝てない。攻撃を取り入れた新しいスタイルを確立しなければ不利になる』と戦術変更を求められました。
松下浩二選手もフォア前のストップに対して反転バックハンドをするなど機を見た攻撃を取り入れていました(38㎜の時も時々やってましたが)
その後2003年の世界選手権パリ大会で韓国の超攻撃型カットマン朱世赫選手の活躍によりカットマンの新しいスタイルが流行になりました。
現在では多くのカットマンがレベルの高い攻撃技術を多用する場面が見られます。
まだ卓球界全体的にプラボールに対して手探りな状態ではあるものの攻撃の重要さは引き続き重視されると思います。
もはやフォアの攻撃がある程度できる事は当たり前の状態になっています。
村松雄斗選手のような隙を見つけたら前に踏み込んでバックドライブをする選手も増えてくるかもしれません。
カットからのバックドライブは反応や相手を読み切る嗅覚、ラケット反転技術、動きなど高等技術でかなりの練習も必要かと思います。
フォアの攻撃ができるのは前提としバックのブロックをラリー中に混ぜる戦術から入っても十分通用するのではないかと思います。
アップサーブから3球目をバックブロックでラリーペースに変化をつけたり、カットとツッツキでラリーしてる中で打たせて突然バックブロックを使用しても十分な変化が期待できるので大事になってくると個人的には思っています。
カットに関しては軌道を低くし滑るような攻撃的なカットを行う事を意識し打球点を高くする事によって相手にプレッシャーを与えるような攻撃的なカットが必要になってくると思います。
もちろん戻る時間を稼ぐための遅いカットや釣り球も大事ですがセルボールの時のような相手ミスを期待しにくくなるのでカットの球速や軌道に今までにない変化を付ける必要があると思います。
カットの回転、軌道に変化をつけ横回転のカットを混ぜたりとカットに特徴を持たせるのも大事かなと思います。
またツッツキも『カットマンは深くツッツキを送る』がセオリーになっているため相手も深いツッツキを待っていると思うので、あえて短く低いツッツキを送るなどしてタイミングを外すと打ちにくいと思います。
この時タッチを薄く捉えたり、スイングを台の下へ振ってみるなど工夫すると良いと思います。
バックに粒や表の異質ラバーを貼ってる方はプッシュやカット性ショートなどを使い相手を翻弄したり打点の早い攻撃的なツッツキをする事によってペースに変化をつけるのも有効かと思います。
戦術の面でも自分に合う戦術を探してみるのが一番です。
攻撃を取り入れたスタイルに挑戦した結果守備ができなくなるのは成功とは言えないので捉われすぎないで柔軟なプレースタイルを確立してもらいたいと思います。
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