【レビュー】新製品「インナーフォースレイヤーZLF」掴んで飛ばす!木材に近い特殊素材!

商品概要

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廃盤になったインナーフォースZLFがパワーアップして再発売しました。以前よりも板厚が薄くなり大きな特徴だった球持ちの良さがより強くなったので使いやすくなっています。ZLファイバーはカーボンファイバーよりも比重が10%低くなっている事もあり重量的にも扱いやすくなっています。ブレードサイズは他のインナーフォースレイヤーシリーズと同じ大きさで157×150となっており、グリップは以前の黄色グリップではなくオレンジ系のグリップに仕様が変更になっています。生まれ変わったZLFという感じでしょうか。

木材に近い感覚で打てる特殊素材として

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フォアにはファスタークG-1を合わせて試打しました。ラケットの球持ちの良さにラバーのグリップ力の良さを加え回転特化の組合せで試打しました。グッと掴む感覚が強く木材ラケットで打っている時に近い感覚で打つ事ができました。打球時の感覚が木材に近いのでコントロール性能が高く、狙ったコースに打ちやすいのが第一印象でした。初速自体は木材と同等位の速さですが飛距離が木材よりも出るので相手コートの深い所にドライブを送る事が可能です。カーボンほどの速い球は出ませんが、その分台上時は掴む感覚で打球できるのでストップを切って止める、ツッツキを相手コートの深い所に送るなどの技術が可能になります。

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バックにはインパーシャルXSを使用しました。表ソフト独特の球離れの早さとラケットの球持ちの良さがうまく噛み合っていて、表ソフトでも回転のかけやすく安定感、安心感のある組み合わせでした。台上技術は表ソフトで使用した場合、球離れの良さにより攻撃的なツッツキなどがやりやすく相手に先に打たせないボールが出しやすいのが印象的でした。攻撃的な台上で先手を取りラリーを優位に進めて行く事が可能になるかと思います。

 

オススメユーザー・戦術

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平均重量は84gですが今回使用したのは87gで少し平均重量より重い個体でした。インナーフォースレイヤーZLFは特殊素材ながら柔らかく手に響く感覚があるので木材から特殊素材に変更する時に違和感なく使い始める事が可能なラケットで勝手に飛び過ぎてしまうという事がなく自分の力加減次第で球に緩急をつける事も可能なので木材から特殊素材に変更したい方でも違和感なく変更ができると思います。表ソフトとの相性も良く、球を持つ感覚があるので相手に対して嫌らしさのあるナックルボールを出す戦術よりも安定感を優先し戦術を立ててラバーにより、ナチュラルに出る変化で勝負する戦術や安定感を求めるユーザーにオススメできると思います。技術的にはミート系の技術よりも回転をかける技術との相性が良いラケットです。

 

 カットでも使用してみました

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元々私自身がインナーフォースZLFを使用してカットをしていた時期もあったので違和感なく使用できました。板厚が薄くなって球持ちが良くなった分カットの安定性やコントロールは向上していたようにも思います。カット時はボールを包むような感覚があるので球速の遅い安定したカットを送る事が可能になります。『相手コートに届くまでの時間に基本姿勢に戻り次の打球に備える』のはカットマンにとって大きなポイントとなるのですがインナーフォースレイヤーZLFは、安定性に加え戻りの時間を確保してくれるラケットでカットマンにも使いやすいと思います。

今回使用した用具

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 ファスタークG1
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 ラケット:インナーフォースレイヤーZLF

 フォア:ファスタークG-1 バック:インパーシャルXS

 

 

 

 

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  • コメント ( 4 )

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  1. ナガタン

    非常に興味があるのですが弾みが思ってるよりない場合を考えると購入するかまようとこです。
    軽打では木材程度、強打するとそこそこ飛ぶ感じでしょうか?
    とっさにきたロングサーブに対するバックドライブがある程度弾みのあるラケットでないと難しいので
    木材よりは飛ぶけどalc,sよりは飛ばない程度なら検討したいです。

    • 小林宏彰

      軽打では木材と同じくらいの弾みです。強打時は初速が速い『飛ぶ』ではなく回転をかけて飛距離が出て『飛ぶ』という感覚です。しかしALC-Sほどは飛ばないので安定感はあります。
      咄嗟のバックドライブですと十分にインパクトできないと思うので飛びは弱いと思います。合わせるラバーが飛ぶラバーですとある程度の威力は出せますが打ち抜く威力までは出ないと思います。

  2. りゅりゅ

    こんにちは。
    いつも記事を読ませていただいてます。

    私はループからのスマッシュが得意なパターンで、回転がかけやすいラケットということでこのラケットを知ったのですが、やはりミート系はしにくいですか?
    台上がやりやすいことなど、その他は素晴らしいと聞きますが、球持ちが良すぎてミートは厳しいのですかね…

    それと、もし良ければ、ループもかかってその後のミートもしやすい、ある意味相反する条件を満たせているラケットがもしあれば教えてください!

    • 小林宏彰

      正直ミート系がやりやすいとは言えないラケットです。球持ちがいいのでドライブなど回転をかけるのに特化していると思います。
      ミートとドライブのバランスで言えばインナーフォースレイヤーALC-Sがバランス良いと思います。
      もちろん使用ラバーによっても打球感は変わってきますし打法によっても変わるので参考として見ていただければと思います!